社会 労働基準

働き方改革

フレックスタイム制の導入

当社は、全社をあげて「労働生産性の向上」、「総労働時間の短縮」、「健康経営」などの「働き方改革」に取り組んでおり、その一環として本制度を導入しています。
2020年6月21日よりフレックスタイム制の「コアタイムを廃止」して、より効率的・効果的な新たな働き方に自律的に挑戦することにより、個人および組織の成果拡大につなげる他、労働時間管理を「1日」から「1ヵ月」の総実労働時間へと移行することで、より計画的な働き方への意識の醸成を図り、年間の総実労働時間の減少と個々の自由時間や自己啓発など自己への投資の時間の創出を目指しています。

本制度導入の目的

  1. 1より効率的・効果的な新たな働き方に自律的に挑戦することにより、個人及び組織の成果拡大につなげる
  2. 2労働時間管理を「1日」から「1ヶ月」の総実労働時間へと移行することで、より計画的な働き方への意識の醸成を図り、年間の総実労働時間の減少と個々人の自由時間の創出を目指す

これらを実行していくことで、継続的に労働生産性を向上させ、また、業務と育児や介護などの両立や、単身赴任者の週明けの出社時間の調整など柔軟な働き方が可能となり、ワークライフバランスの実現にも寄与します。

実施概要

  1. 1開始時期:2018年6月21日より運用開始/2020年6月21日よりコアタイム廃止
  2. 2対象範囲:作業所を含めた全部署、全社員(一部、労使協定に定めた対象外の社員あり)
  3. 3勤務時間を選ぶことのできる時間帯(フレキシブルタイム):
    6時~12時、13時~19時

例えば、業務と育児・介護との両立や、単身赴任者の出社・退社時間の調整など、柔軟な働き方が可能となり、ワークライフバランスの実現にも寄与します。
当社は、引き続き働き方改革の推進に向け各種施策に取り組み、「“喜び”を実現する企業グループ」の実現を目指すことで、ステークホルダーに対する社会的責任を果していきます。

休暇取得の推進

当社においては、プライベートの充実を含めた働き方の見直しや健康増進を目的として、従業員一人ひとりが計画的に、より自主的に休暇を取得できる環境づくりを実践しています。

  1. 1計画年休(年次有給休暇の計画的付与)の活用を徹底
  2. 2夏期休暇を「一斉取得」から「分散取得」へ変更し、柔軟に取得できる環境を整備
  3. 3時間有休(年次有給休暇の時間単位付与)の制度を新設
  4. 4有休の付与日数を勤続年数に関わらず一律20日/年とし、より取得しやすい環境を醸成
  5. 5定期的な有休取得状況の公表や個別のフォロー

これらの施策の結果、有休取得実績(全従業員の平均取得日数)は10日以上に至り、有休取得率は64.3%と高い水準を維持しています。

在宅勤務制度の導入

個々の価値観や生活スタイルなどを尊重できるよう制度の選択肢を増やし、その組み合わせ(掛け合わせ)によって「働きやすさ」を最大化・最適化することが経営課題となっています。コロナ禍にともない、在宅勤務は多様な働き方のひとつとして定着しつつある中、育児・介護等の用途に限定せず、「働き方改革」の観点から全従業員が在宅勤務を活用できるよう2021年度より全面的に制度を見直し、拡充しました。
また、社内外のサテライトオフィスでの勤務も可とし、より働きやすい環境整備を推進しています。

スマートオフィスビル

昨今の社会情勢の変化によりオフィスの在り方が多様化している環境下でも、社員の個性やアイデアを活かし多様なコラボレーションが活性化して人が活きるオフィスの実現を目指しています。そのために、スマート技術を活用して社員へ便利なサービスを提供するスマートオフィスアプリ「T_ReCS※1」や、在宅勤務とオフィス出社のハイブリッドな働き方を支援する「デジタルツインスマートオフィス※2」の開発をしています。

新オフィスにおいて「WELL認証」の予備認証を取得

当社は、自社で開発している2024年9月竣工予定のTODA BUILDING(東京都中央区京橋一丁目7番1号)に入居する新オフィス「人が活きる場 TODA Creative LAB」において、「WELL Building Standard v2(以下WELL v2)」の予備認証を取得しました。
今回のオフィス延床面積約16,200m2(約4,900坪)規模での予備認証取得は、国内最大級となります。竣工後には最高ランクの「プラチナ」認証の取得を目指しています。

図1 TODA BUILDING(外観)
図2 WELL認証 予備認証

WELL認証とは
WELL認証はアメリカの国際WELLビルディング協会(IWBI)が行う、人々の健康とウェルビーイング(身体的、精神的、社会的に良好であること)に焦点を当てた建築・空間のグローバルな評価システムで、WELL v2が最新の評価基準です。評価項目は、10のコンセプト(空気、水、食物、光、運動、温熱快適性、音、材料、こころ、コミュニティ)で構成されています。
働く人のウェルビーイングを高め、生産性・創造性向上に資する空間面・設備面・運用面・福利厚生面のきめ細かな配慮についても、評価の対象となっています。

新オフィスのコンセプト

当社は、新しい価値の創造プロセスを通じて、人の「力」や「想い」「温もり」を大切にし、「喜び」を実現する企業です。
新オフィスのコンセプト「人が活きる場」は、働く人の自己発働を促し、コラボレーションを活性化させ、人の出会いから育まれる多様な結びが協奏する場を表現します。「活きる場」のイキは、活躍の「活き」、息吹の「生き」、情熱の「意気」、行動の「行き」、そして、京橋職人の「粋」と呼応して、建設の未来と「ものづくり」のまちの再生にチャレンジするTODA Creative LABへの想いを表現しています。

コンセプトロゴは「人の個性やアイデア」が「無限のフィールド」で交流し「人が活きる場」を実現することを表し、「人」という文字と無限記号「∞」を掛け合わせたリボンの形をモチーフにしています。
新オフィスは当コンセプトにもとづいて、オフィスで働く一人一人の「人」を大切にし、健康とウェルビーイングに配慮したオフィスを構築しています。

WELL認証に対応したオフィス環境

「人が活きる場」を実現する空間に必要な要素を、「人の価値を最大限に発揮できる環境」、「そこで働き、能力を発揮したいと思う場」、「アイデアを送受信できる環境が身の回りにある」として、これらがうまく結びついて、知のサイクルが循環する「TODA Creative LAB」をデザインコンセプトとしています。健康、ウェルビーイングへの配慮として、オフィス内及び外部バルコニー空間と一体となった開放的な空間にグリーンを豊富に配置する、音環境のゾーニングを明確に行う、個別のニーズに対応できる空調、コア回りボイド空間やフロア階段等によって上下フロアをつないだループ空間とし、階段だけで上下階の移動を促すなどの工夫を取り入れています。

オフィスのスマート化について

近年のコロナ禍を発端として社会全体が非対面コミュニケーションをはじめとした多様なワークスタイルへの適応を迫られている中、当社は新オフィスへの移転に向けてスマート技術を用いた新しい働き方の模索をしています。その一つとして、バーチャル空間上のオフィスを利用したデジタルツインスマートオフィスを導入しています。バーチャルオフィスでは、働く場所を問わずコミュニケーションを取ることが出来るだけでなく、実オフィスと同じレイアウトの座席オブジェクトの設置やオフィス状況の見える化ツールを開発、導入して、人も含めたデジタルツイン空間を実現しています。
また、新オフィスでは独自のスマートオフィスアプリを導入して、社員がより働きやすくなるようなオフィス空間の提供を目指しています。

職員組合との協議

戸田建設では結社の自由および団体交渉の自由は社員の権利であると考え尊重しています。労使間の誠実な対話により、双方が問題をより的確に理解し解決につなげていくことができると考え、賃金交渉および各種制度交渉を職員組合と行っています。また就労環境の改善など、その時々に応じた問題について意見交換できる場を毎年設けることで、さらなる職場環境の改善に取り組んでいます。

当社には社員による会社全体の生産性向上などへの提言活動として「改善提案」制度があり、ワークフローにより提案できる仕組みを構築しています。

当社では最低賃金以上の賃金の支払いを遵守しています。