技術研究所 筑波技術研究所施設案内
1.本館
本館は、執務室などの共有スペースと、化学実験室や、室内環境などに関する実験室から構成されています。
執務室には様々な分野の研究員が集い、日々交流、研鑽を重ねながら研究開発を進めています。
室内環境比較実験室では、隣接する同じ大きさ、仕様の2つの実験室を用いて、空調や照明等を比較検証することで、快適な室内環境の構築を目指しています。
2.材料実験棟
材料実験棟は、建設工事に使われる様々な材料の、強度や耐久性を検証する施設です。
ここでは、超高層建物に使われる高強度コンクリート、美観に優れたひび割れないコンクリート、CO2排出量が少ない環境に配慮したコンクリートなどの研究開発を行っています。
3.構造・施工実験棟
構造や施工に関する研究開発を行うための設備・機能を集約した大空間の多目的実験施設です。
高さ10メートル、厚さ4メートルの反力壁を用いた国内最大級の構造実験のほか、従来は屋外で行っていた各種の施工実験を天候の影響を受けない屋内で実施することができる等、多様な実験に効率よく対応することが可能です。
施設を訪れるお客様に当社の技術を体験し、“魅”ていただくための工夫を積極的に採り入れていることも特徴の一つです。
4.屋外実験場
屋外実験場は、開発した施工技術を実際に使用し、その効果を確認するための実験フィールドです。
建築工事における躯体構築技術や建物解体技術、土木工事におけるシールド施工技術やトンネル施工技術などを、実際の作業所と同じ環境で検証しています。
5.実大振動試験装置
実大振動試験装置は、地震対策などの研究開発を行う実大規模の施設です。最上階に設置したアクティブマスダンパーによって建物に振動を生じさせ、開発技術の有効性などを確認しています。
6.クリーンルーム 実験棟
クリーンルーム実験棟は、空気中の粉塵が極めて少ない空間を実現するための研究・開発を行う施設です。クリーンルームに関する様々なニーズに対応するための技術を検証しています。
7.音響実験棟
音響実験棟では、音に関する様々な研究を行っています。
主な施設として、国内最大級の無響室をはじめ、残響室や、
床衝撃音の研究開発を行うための箱型実験室があります。
また、こちらのシミュレーター室は、42個のスピーカで聴く人を取り囲むように音を再生することによって、実際の建物の響きや、騒音を再現することが可能です。これにより、完成後の音の聞こえ方を事前に確認することができます。
8.グリーンオフィス棟
グリーンオフィス棟はZEBを達成した施設であり、社員の執務スペースとして使いながら省エネルギーのみならず、新しい働き⽅に対応した室内環境の構築や、カーボンマイナス※を実現するための様々な取り組みを実践しています。
※施設のライフサイクル(施⼯時や廃棄時に加え、運⽤時も含む)全体のCO2排出量(プラス要因)を再⽣可能エネルギーの利⽤や⽊材・樹⽊の活⽤による低減効果(マイナス要因)によって実質的にマイナスにする考え⽅。
9.地域性在来植物ビオトープつくば再生の里
つくば再⽣の⾥は、つくば地域の在来植物を⽤いたビオトープです。
地域の⽣物多様性の向上を図るとともに、CO2の吸収に貢献しています。