ICTを用いた品質管理技術 吊荷旋回制御装置 「ジャイアン」
概要
クレーンで吊り上げた資材の旋回を制御することができる装置です。
これまで、強風やクレーンの動きに伴う慣性により、作業者の意思に反して吊荷が旋回してしまうケースが多く見られ、揚重作業における課題とされていました。
本装置を使用することで、この課題を克服し、安全かつ効率的な作業を実現します※1。
- ※1本装置は「ジャイロ機構で安全に揚重作業ができる」ことから命名しました。
メリット
- 1吊荷の取付に要する時間を短縮できる
- 2吊荷の正確な取付けが可能となる
- 3揚重作業の効率と安全性が向上する
特徴
- 内部のホイール(フライホイール)を高速回転させることで得られる「ジャイロ効果※2」を利用して、吊荷の旋回を制御する装置です。
- 「能動制御」により、操作者が回したい方向に吊荷を回転させます。これに「カラートラッキング手法※3」を組み合わせることで、吊荷を任意の方向で正確に静止させることができます。
- 「受動制御」により、吊荷が強風などの力を受けても一定の姿勢を保つことが可能です。
- 揚重作業に必要な時間や人員の削減、吊荷の正確な取付を実現します。
- ※2物体が高速回転すると姿勢が乱されにくくなる現象
- ※3特定の色のみを検出して追跡
実績
- 8現場(2019年10月25日)
関連する実績
揚重作業に適用
8現場にて適用
論文
- 建築学会梗概集(2017)
特許・認定・認証
特許出願中
特許出願2016-125305号