戸田建設は、その歴史のうちの123年間、京橋を拠点にしてきました。京都に生まれ宮大工の修業を積んだ初代 戸田利兵衛は、1881年、東京・赤坂で「戸田方」として建設請負業をスタートします。
1898年、職人の街である京橋に社屋を構えました。
現在建設中の新TODAビルのすぐそばである大鋸町（おがちょう）は、「鋸（のこぎり）」を扱う大工職人が集まっていたことが町名の由来です。

社業の進展に伴い、大鋸町にほど近い南伝馬町（現在の京橋一丁目）に2番目の社屋を構えました。その後、1923年の関東大震災で京橋の2軒の社屋を焼失。臨時事務所を駒込神明町に開設後、丸の内の郵船ビルに移転しました。

復興も進んだ1929年、南伝馬町社屋の跡地に社屋を竣工させ、6年ぶりに拠点を京橋に戻します。新たな建物は鉄筋コンクリート造、地下1階・地上3階建て。モダンな洋風建築で、設計・施工とも戸田組が行いました。本社ビルとしては初代というべきこの建物は東京大空襲でも焼失を免れ、戦後も1965年頃まで使われました。

まだ路面電車が中央通りを行きかっていた1960年代、2代目となる本社ビルが京橋一丁目に建ち上がりました。 自社の設計・施工により1961年、1966年の2段階の工事で完成した、鉄骨鉄筋コンクリート造および鉄筋コンクリート造、地上9階建ての「新八重洲ビルディング」です。

2006年に名称変更した 旧「TODA BUILDING」は2019年末から2020年にかけて解体されました。

140周年を迎えた2021年8月18日に前本社ビルのあった場所で敷地を東に拡大し、TODA BUILDINGの建設を進めています。