新着情報 ZEBを超えるカーボンマイナスの実現に向けて 筑波技術研究所 環境技術実証棟のリニューアル工事に着手

2020/12/07

戸田建設(株)(社長:今井 雅則)は、筑波技術研究所(茨城県つくば市)内での環境技術実証棟※1(2017年6月竣工)における、ZEBの実現に向けた所期の実証作業を終えたことを機に(仮称)カーボンマイナス※2棟としてリニューアルを行い、省エネルギーに加えてCO2排出量の削減に向けた新たな取り組みをスタートさせました。本施設は、2016年に始動した筑波技術研究所の新整備計画の一環であり、2021年7月に運用開始予定です。

  • ※1 当社ニュースリリース「建築物のCO2排出量の削減とZEB の実現に向けた技術を実際の建物で検証開始-環境技術実証棟が竣工-」2017年6月27日
     https://www.toda.co.jp/assets/pdf/20170627_1.pdf
  • ※2 カーボンマイナスの考え方
     施設のライフサイクルにおいて、施工時や廃棄時に加え、エネルギー消費
     などの運用にともなうCO2排出量(プラス要因)に比べて、再生可能エネ
     ルギーの利用と木材・樹木によるCO2の固定・吸収による削減効果(マイ
     ナス要因)が大きく、収支としてマイナスとする考え方。
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図1 カーボンマイナスの考え方(イメージ)
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図2 (仮称)カーボンマイナス棟外観パース

【(仮称)カーボンマイナス棟概要】

構  造:鉄筋コンクリート造   

階  数:地上2階         

延床面積:約674m2        

主な用途:事務室         

工  期:2020年10月~2021月5月

(2021年7月運用開始予定)    

背景

地球温暖化対策として、世界的にCO2に代表される温室効果ガスの排出抑制が望まれており、当社では、建設工事によるCO2排出量を2050年までに1990年比80%削減する目標を掲げています。また、2017年には筑波技術研究所内に環境技術実証棟を整備し、様々な環境技術の実証を行うなど、建物の省エネルギー化とCO2排出量の削減にも取り組んでいます。

(仮称)カーボンマイナス棟の概要

(仮称)カーボンマイナス棟は研究スタッフが利用する次世代型オフィスとする計画で、新しい働き方への対応なども考慮した室内環境を実現しつつ、タスクアンビエント空調、自然換気、AI制御などの多くの省エネルギー技術や先端技術と、太陽光発電、地中熱利用などの再生可能エネルギーの採用により『ZEB』の認証※3を取得し、環境省の補助金事業※4にも採択されています。
さらに、内装と外装にはCO2の吸収・固定化による削減効果が期待できる緑化や木質材料の採用とともに、ビオトープなど外構の整備も計画しており、施設の改修・運用・廃棄まのでライフサイクルにおけるCO2収支をマイナスとする(排出量より削減効果のほうが大きい)ことを目指しています。

  • ※3 BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)に基づく第三者認証により『ZEB』を取得
  • ※4 令和2年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金
    (業務用施設等におけるネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)化・省CO2促進事業)
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図3 主な環境配慮技術(イメージ)

今後の展開

当社は、本施設を運用しながらCO2排出量の削減に取り組むと同時に、技術的な検証も行い、お客様に提供する施設への展開を図るとともに、脱炭素社会の実現に貢献できるよう努めてまいります。