私の成長STORY
入社3年目のころに「高円宮記念JFA夢フィールド フットサルアリーナ」の構造設計を担当できたことは、自分にとってのターニングポイントです。
このアリーナ棟には、高さ4mの鉄筋コンクリート造の上にテントのように膜を張る「膜構造」を採用しています。戸田建設ではあまり事例がない構造だったため、「膜を張る」難しさを感じました。たとえば、いざ工事を始めると、設計時に想定していなかった力が加わってしまうことがわかりました。そのまま膜を張ると鉄骨梁がたわんでしまうため、自分なりに膜構造について調査した知見を活かし、現場の担当者と打ち合わせを重ねながら補強方法を検討して、無事に設計完了と竣工を迎えることができました。施工段階の不具合を避けるために設計時に検証をしておく必要性を学びました。
構造設計には、大まかな構造計画を決める「基本設計」、詳細を決める「実施設計」、現場で施工をする際に図面通りに施工されているか確認する「工事監理」という一連の流れがあります。これまではどれか一つだけを任されましたが、この仕事で初めて一連の流れを担当できました。すべての流れを経験できたことで、設計の不具合や改善点に気づけたことも自分の糧となっています。