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五感をフル活用して、 「戸田のコンクリート」 を創り出す。

A.S.
土木技術部 技術5課
2007年入社/工学部 土木工学科卒

土木技術・設計

Why TODA?

私が学生の頃はまだ女性の土木技術者が少なかった時代です。そんななか、大学の就活掲示板で「女性OK」と書かれた戸田建設の募集を見て興味を持ちました。OB訪問では、わいわいと食事をしながら話をさせてもらい、「雰囲気ヨシ!」と実感。気取らない印象が、いい意味で「普通の人たち」だと感じて安心しましたね。そんなきっかけで入社してからも、やはりこの安心できる雰囲気に支えられています。

現在の仕事内容は?

工事現場と社会の課題を解決する
コンクリート技術を開発しています。

コンクリートに関する現場支援や技術開発のほか、社内教育まで幅広く担っています。現場支援とは、全国の工事現場で必要とされるコンクリートの配合から施工までをサポートすることです。コンクリートと一口にいっても、現場によって求められる条件は異なります。また、現場の特性やそこで手に入る材料によっても、出来上がるコンクリートはさまざまです。例えば、とあるトンネルの工事で、通常よりも強度が高いコンクリートが必要となった場合に、どんな材料をどんな割合で配合して、どのように施工するべきかを検討し、コストも含めた最適な案を導き出すことが私の役割。月の3分の1は出張に出て、全国の現場を回っています。技術開発については自社で取り組むだけでなく、他社との共同研究による開発も行なっていて、コンクリート製造時のCO2排出を60%以上削減した「スラグリート®」という低炭素型のコンクリート開発にも携わりました。現場のニーズはもちろん、社会課題に合わせたコンクリート技術の開発も大きなミッションのひとつです。

仕事の面白さ・やりがいは?

五感をフル活用してコンクリートに
向き合う楽しさや、外部と交流して
新たな価値観を得るチャンスがあります。

コンクリートはまさに生き物のようだと思います。全国のさまざまな現場を見て、その場所でつくられるコンクリートに触れるなど、五感を使ってコンクリートに向き合う仕事は、とても奥深くやりがいに満ちています。以前は業務効率を上げるために出張を減らすことも検討したのですが、やはり現地へ行ってみないと見えないことがたくさんあるものです。数値としては同じでも、実際に触ると全然違うこともあるから面白いですね。現場へ行ったら必ずスコップを持って実際にコンクリートをかき混ぜ、自分の手で品質を確かめています。触らなかったらもったいない、見て聞いて話して、貪欲に経験することが私のモットーです。また、業務の一環として日本コンクリート工学会や土木学会などの外部委員会に参加する機会もあります。業界全体の課題や理想的な取り組みについて話し合い、こうした活動を通じて、知らなかったことや新しい視点との出会いを楽しんでいます。

私の成長STORY

入社から7年間は現場での施工管理を担当して、中でも鉄道工事に長く従事していました。掘削から躯体工事に至るまで、昼夜勤務で懸命に働きました。現場には発注元や社外の協力先などさまざまな立場の方がいて、それぞれに事情があるなかでうまく工事を進めていかなければならない難しさも痛感しました。ハードな局面も乗り切ることができたのは仲間達のおかげです。一緒に働く人の存在がいかに大きいかは、現場で学んだ大切なことの1つです。

今はこうした経験をもとに、コンクリート技術を社内に共有する人材教育や社内ワーキンググループの活動に取り組んでいます。その一環として「うちのコンクリートがすごい!コンテスト」をグループで主催するなど、新しい試みにも挑戦しました。好事例を全国に展開し、戸田建設のコンクリート技術の全体的な底上げを図っているところです。

私の仕事は現場に対して、ともすれば負担をかけてしまうケースもあります。でも、やはり一番大切なのは現場がスムーズに進むこと。現場の課題や思いにとことん寄り沿い、困った時に頼れる存在を目指していきます。

仕事で大切にしていることは?

ポジティブシンキング!

些細な事でもラッキーと考えるようにしています。というのも、この仕事は常にいろいろなことが起こるから。用心や準備は必要ですが、ネガティブなことばかり考えていては先に進みません。だから、今日もついてる!と考えて、できることに取り組んでいます。

「人の戸田」を感じた瞬間は?

部署の垣根もなく、気軽に声を掛けてもらえる時。

「こんなワーキンググループが発足したんだけど、一緒にどう?」という感じで、他部署の方からも気軽に声を掛けてもらえる雰囲気に戸田らしさを感じます。縦・横のどちらに関しても、人の繋がりが深い会社ですね。自分の名前を挙げてもらえるのは嬉しいこと。期待に沿えるよう努力していきたいと思います。

あらためて感じる戸田建設の魅力は?

居心地のよい関係を自分から築いていける。

入社のきっかけにもなった安心できる雰囲気や居心地のよさは、今も変わらず社内に定着していると感じます。その雰囲気を守っていけるように、まずは自分がどうしたいかをきちんと考えて相手に伝えることで、自分自身が居心地よく働ける環境を主体的に整えるようにしています。

学生時代の自分に伝えたいことは?

予想以上に、仕事は楽しい!

正直に言うと、学生の頃はそんなに長くは働けないかもと思っていました(笑)。そんな当時の思いをいい意味で裏切るほど、仕事を楽しんでいます。こんなに楽しめているのは、やはり居心地のよい雰囲気で働けていることが大きいと思います。これから入社する若い方にも、この戸田建設らしい雰囲気をつなげていきたいです。

あなたの「○○愛」を教えてください!

「体験・経験愛」

現場でものをつくる会社だからこそ、何よりも経験が重要だと感じています。コンクリートに限らず、五感を使って感じてみることはこれからも大切にしたいですね。ゼネコンの仕事は机上で完結するものではなく、現場に足を踏み入れられるからこそ、さまざまな経験ができることが魅力です。どんな経験でも、いつか自分や誰かの役に立つと思っています。

ある1日のスケジュール

※現場に出張した日のイメージ

09:00
生コンクリートのプラントへ

現場にコンクリートを供給してもらう予定のプラントで打ち合わせ。

10:00
コンクリートの試し練り

今回の現場の特性に合わせたコンクリート配合を現地の材料を使ってつくる。

12:00
昼食

社内外の人たちと談笑。

13:00
コンクリートの配合を変えて試し練り

午前中の試し練りの結果を踏まえて、配合を検討する。

16:00
現場事務所で担当者と打ち合わせ

現場の担当者に試し練りの結果などを共有して今後の相談。

19:00
現場近くのビジネスホテルに帰る

この日は1泊して明日も現場へ。

20:00
現地のおいしいものを囲んでリラックスタイム

せっかく来たからには、その土地の文化や魅力を楽しみたい。