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機械屋としての経験を 重ね、やがては大現場を 率いる所長へ。

Y.H.
首都圏土木支店 土木工事2部
2012年入社/工学部 機械工学科卒

土木機電

Why TODA?

機械工学科で学び、航空機や自動車などのメーカーを中心に就職活動をしていたのですが、ゼネコンのセミナーに参加して、そのスケールの大きさに魅了されました。同時に、メーカーではなく、メーカーに発注する側への就職も面白そうだと感じました。さらに戸田建設で「うちなら機電職でも所長になれる」と言われ、会社の雰囲気の良さもあって決め手になりました。

現在の仕事内容は?

都市をつなぎ、未来を広げる、
地下鉄のシールド工事。

私は土木機電職として、神奈川県を走る相鉄線と東京を走る東急線をつなぐ連絡線の新設鉄道工事で、シールドマシンを使用したトンネル工事を担当しています。私にとって初めての鉄道トンネルですが、開通すれば首都圏の交通の利便性が大幅に向上するプロジェクトで、やりがいも大きいです。私たち機電職は、シールドマシンの設計や、土砂の搬出設備、排水の処理設備、現場仮設電気など、工事に欠かせない機械電気に関するあらゆる業務を行ないます。機械を選定してメーカーへ発注するだけでなく、現場での進捗管理やメンテナンスも重要な仕事です。また、地中を何カ月もかけて掘り進む工事で大切なのは、掘削の正確さ。今回の工事では、真上を走る鉄道高架橋を支える杭や、既設雨水管をギリギリで避けて掘り進める必要があり、1km掘り進めて許される誤差はわずか数センチ。高精度なジャイロコンパスを用いたリアルタイム計測によって繊細な施工管理を行なっています。日々できあがる構造物を、やがて大勢の人が利用すると思うと、手応えを感じますね。

仕事の面白さ・やりがいは?

機械に関するすべてを采配し、
自らの手で現場を動かす。

巨大なシールドマシンは、現場ごとにオーダーされる一点もの。機電職は、工法や土質、線形に合わせてスペックを立案し、メーカーへの発注まで担います。責任も大きいですが、自分で決めていける面白さがあります。地上プラントなどの付帯設備の配置も、機電職が効率を考えながら計画を担当します。自分の采配で現場を動かしていく実感を強く得られる仕事です。また、現場で機械が稼働してこその工事ですから、私たちも最前線で工事に向き合います。コックピットのような運転台車にあるモニターを見ながら、操作を行なう作業員さんにマシンの姿勢や方向指示など自らの判断で指示を出すのはしびれる瞬間です。また、マシントラブル時は最前線に立ち、最善の策を考え、現場を指揮します。戸田建設では、機電職も土木工事全般の管理を任されるのが特長で、その経験は、人々の暮らしを支えるインフラを担うやりがいにもつながります。工事の一部だけを担当する歯車ではなく、現場全体を任される機械屋へ。土木や電気の知識まで網羅するのは大変ではありますが、挑戦しがいのある職場です。

私の成長STORY

入社1年目は機電を必要としない現場で土木工事の基礎を学び、2年目からは水道管新設のシールド工事の現場で、機電のイロハを学びました。そこで難易度の高い「地中接合」を成功させたことはいまも記憶に残っています。入社6年目の現場では、シールド工事の監理技術者を経験。ここではトンネルの掘削だけでなくその後の工程まで把握し、竣工から逆算して進めることの重要性に気づきました。さらに同じ現場で、先輩から引き継ぐ形で作業所長を経験。今度はマネジメントのことや近隣に対する配慮など、また違う視点を得られました。

入社10年にも満たないうちに監理技術者や作業所長を任されるというのは、土木の世界ではかなり早い方だと思います。プレッシャーも感じましたが、若いうちから大きな仕事を任せるのが戸田建設らしさ。機電職を大事に育ててくれる社風もあるなと感じます。自分も責任ある仕事を経験することで、先輩の助けを得ながら少しずつ成長実感を得てきました。

土木は経験工学と言われるだけあり、どんなに年次を重ねてもまだまだ未熟だと感じることだらけ。一つとして同じ工事がない中で、今後も勉強を続け、目指すのはやはり大断面シールド工事の所長です。

仕事で大切にしていることは?

目標がその日その日を支配する。

目標を掲げて、そこから逆算していま何をすべきかを考えるようにしています。私の場合、まずは機電主任として早く一人前になりたいと目標を立て、ここまでにこの仕事を覚えよう、この資格を取ろうと行動してきました。会社の研修や、資格取得のための支援制度も活用しています。仕事も常にこれでいいのかと自問自答しながら、より良いやり方を模索しています。

「人の戸田」を感じた瞬間は?

役職も年次も関係なく盛り上がるとき。

たとえば若手が何か小さな課題に悩んでいたとして、それを現場で口に出してみると、自然と人が寄ってきてわーっと盛り上がってアイデアが出てきます。作業所長だろうと若手だろうと関係なく、全員でざっくばらんにアイデアを出し合うところが戸田建設らしさだなと思います。自分の担当ではないことであっても良くしていこうと考える、向上心のある人が多いと感じますね。

あらためて感じる戸田建設の魅力は?

少数精鋭で鍛えられる。

やはり、機電職でも作業所長になれるということ。それはつまり、若いうちから仕事を任され、地下鉄工事など大規模現場も経験できるということです。土木機電社員は土木施工社員に比べると人数も少ないので、頼りにされる部分も大きいです。学ばなければいけないことが多く、大変な面もありますが、達成感は比にならないので、ぜひ目指してほしいですね!

学生時代の自分に伝えたいことは?

論文発表の経験を積んでおけ!

論文を発表するなんて、研究者がやるようなことだと思っていたのですが、会社に入ってから3、4本執筆し、社内の研究発表会や土木学会などで発表しています。学生時代に、文章力や人前で発表するスキルをもっと磨いておけばよかったと思いますね。また、これから機電職を目指す方には、現場では三角関数を頻繁に使うので、数学を勉強しておいた方がいいですよと伝えたいです。

あなたの「○○愛」を教えてください!

「段取り愛」

よく「段取り八分」と言いますが、工事を計画的に進めるには、事前の準備が大切です。現場では特に用事がなくても作業員さんに話しかけ、日頃からスムーズなコミュニケーションを図っています。また、気持ちの上での段取りも大切で、私は朝礼前に必ずコーヒータイムをつくり、その日の仕事の流れをイメージしています。こうすることで自然と仕事モードになり、集中力も高まります。

ある1日のスケジュール

07:30
出勤、コーヒータイム

朝礼前に必ずコーヒーを飲みながら、その日の仕事の流れをイメージします。

08:00
朝礼

とくに用事がなくても、現場の作業員さんに話しかけるよう心がけています。

08:30
機械の点検、現場巡回

シールドマシンや濁水処理機など付帯設備も含めて点検を行ないます。

10:00
現場管理

だいたいシールドマシンの運転台で、モニターを見ながら掘進管理しています。

12:00
昼食

みんな各自で食べることが多いですね。

13:00
業者との打ち合わせ

午後に業者との打ち合わせを複数件入れて、一気にこなします。

15:00
現場巡回

今日一日の作業がちゃんとできているかどうかを確認します。

17:00
測量

地中の中でマシンが今地中のどの位置にいるかを計測します。

19:00
夜勤に引き継ぎ

昼夜運転なので、夜勤チームに指示を出します。

19:30
デスクワーク

メールの返信や発注書の対応、工事計画書の作成などを行ないます。

21:00
退社

明日の準備などをして、今日の業務は終了!