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時代のニーズや使う人を 見つめ、建物の快適性を デザインする。

S.K.
建築設計統轄部 環境設備設計部 機械設備第1設計室
2017年入社/建築学部建築学専攻卒

設備設計

Why TODA?

大工だった祖父の影響で、小さな頃から建築に漠然とした興味がありました。大学の建築学部では、自分は意匠設計よりも数字やシステムを使ってロジカルに考える設備設計に向いていると気付きました。戸田建設は、企業としての安定性や大学の先輩からの評価が高かったことに加えて、設計職で入社すればずっと設計の仕事に携われる点に魅力を感じ、入社を決めました。

現在の仕事内容は?

建物の用途に合わせて、
快適な空間を設計する。

建物を使う人が、いかに快適に過ごせるか。さまざまな建物においてシステム、設備面から快適性を提供するのが設備設計の仕事です。当社の設備設計は電気系と機械系に分かれていて、私は空調や給排水などの機械設備を担当しています。扱う建物は多種多様。私はこれまでオフィスビルや学校、物流施設などの設計に携わってきました。ひと口に「設計」と言っても、設計図面を作るだけでなく、競争案件で顔の見えないお客様のニーズを考えたり、法令に準拠しているかどうか行政と打ち合わせを行ったり、建物が着工した後は設計監理者として現場に通い図面通りに施工がなされているか確認しつつ、お客様の変更要望対応をするなど、幅広い業務を行います。設計にあたって目指すのは、使う人が室内温湿度や照明の明るさ感、環境音などを何も気にすることなく過ごせる空間。意匠設計や構造設計チームと議論を重ねながら、空間全体のデザインも考慮して何度も計算やシミュレーションを繰り返します。近年では想定外の猛暑が続くこともあり、そうした気候変動も予測しながら、建物の快適性や環境性、経済性をいかにバランスさせるかが設備設計の腕の見せ所です。

仕事の面白さ・やりがいは?

自分なりのアイデアで、
毎回新たな課題の答えを探す。

我々がつくる建物はすべて、ひとつとして同じものがない一品生産です。当然ながら、建物の用途やお客さまによって、求められる設備の仕様や考え方も異なります。それらの要点をどうやって実現するか、毎回毎回、試行錯誤するのが面白いと感じます。例えば、いま取り組んでいるのは、ある学校に設置される音楽ホールの設計。大きなホールでは、空調設備もそれに見合った大きな機械が必要になります。しかし、音楽を存分に味わっていただくためには、極力演奏者が奏でる音以外の音がしない空間にしなければならない。演奏者と聴衆が快適に音楽を楽しめるように、どのような空調システムを構築するか、最適解を模索しています。
また、設計監理を担当している施工中のオフィスビルでは、外壁に使用したコンクリート材の省エネ性能の効果測定を行なっています。窓の大きさや外装材の種類によって空調や断熱効果はどう変わるのか、実際の建物で実証データを取ることで、また次の設計アイデアにもつながります。街中や雑誌など、日頃から設計のヒントになるアイデアを探しながら、自分なりに見つけた面白いシステムや考え方を組み合わせて、変動する時代のニーズに合わせた一品生産の建物をつくる。そういうところに、この仕事のやりがいを感じますね。

私の成長STORY

設備設計の仕事は、単にシステム構築やデザインのセンスがあればできるわけでなく、建物がどういう過程で組み上がっていくのか、建築のプロセスを理解していなければ良い設計はできません。入社1年目の研修として配属された現場において、躯体であるコンクリートの打設工事や鉄骨の建て方工事、外装、内装工事、設備の配管やダクト工事、設備機器の実機を早い段階で見ることができ、また工事工程を体感できたことが、後の設計業務において非常に役立っています。

また、入社5年目から6年目にかけて担当した競争案件を受注できたことも、ターニングポイントのひとつです。お客さまが求める設計ポイントを自分なりに整理、再検討し、より付加価値の高い提案を行なったことで、設備設計として一人で担当した物件で初めて受注することができました。それまでの競争案件ではなかなか受注できずに苦労しましたが、大きな自信につながりましたね。

戸田建設は、早い段階からプロジェクトを任せてもらえるなど、若手でもやりたいことができる環境です。そうした中でひとつひとつの仕事に真摯に向き合いながら、お客様から、「あなたに設計をしてもらいたい」と、指名で仕事をいただけるような設計者を目指しています。

仕事で大切にしていることは?

とにかくアウトプットの機会を増やす。

頭の中で考えるだけではなく、スケッチを描いたり、言葉にしたり、何かしら目に見える形にしてみること。それを誰かに伝えることで、考え方を共有したり、修正したりすることができる。アウトプットすることで考えがどんどんブラッシュアップされていきますし、新たな気づきのスイッチになったりもします。

「人の戸田」を感じた瞬間は?

年齢や所属に関係なく、やさしい人が多い。

社内だけでなく、作業員さんやお客さまに対しても、紳士的でやさしい人が多いと感じます。私のような若手に対してもフラットに接してくれますし、よく話しかけてくれます。困ったら一緒にやってみるという助け合い精神があると感じます。普段から一人で黙々と仕事するというよりは、みんなで喋りながらやっていることが多いですね。

あらためて感じる戸田建設の魅力は?

働き手を大切にしている。

建設業界全体としても残業時間は減少傾向にあると思いますが、戸田建設は福利厚生や働き方に関する制度がどんどん良くなっていて、社員を大事にしていることが伝わってきますね。特に、フレックス制度はとてもありがたいです。コアタイムがなく、毎月決められた労働時間さえ守れば良いので、出社時間や残業時間に縛られることなく、自分の裁量で自由に働くことができます。

学生時代の自分に伝えたいことは?

いろんな人とのつながりを大切に。

友達、アルバイト、サークル、研究室、etc…建設業界は狭い業界なので、いろいろな業界の人とつながりを持っておくと、仕事の幅が広がると思います。不動産業界に知り合いがいれば、直接仕事で関わることもありそうですし、建築とはあまり関係のない業界の人であっても、良い関係を保てれば人生が豊かになると思います。

あなたの「○○愛」を教えてください!

「観察愛」

日頃から街中のビルや飲食店に入ると、つい空調や天井の照明などに目がいきます。また、その空間を人はどう感じているか、そこにいる人たちの一挙手一投足からつかめるヒントは無数にあります。自分の感覚では気付かないこともたくさんあるので、できるだけ周囲に目を向けて、アイデアの引き出しを増やすようにしています。

ある1日のスケジュール

10:00
現場事務所に直行

フルフレックスなので出社時間は自由。子育て中の先輩はお昼頃に出社することも珍しくありません。

10:30
工事の進捗確認

設計監理担当としてお客さまとの定例会議に出席。その場で設計変更に対応することも。

12:00
昼食

オフィスに向かいながらランチを済ませます。

13:00
オフィス出社

後輩と仕事の進捗の確認や、メールチェックなどを行います。

14:00
入札案件の社内打ち合わせ

入札に向けて社内関係者と連携を図ります。

15:30
設計業務

施工図面のチェックや計算など、一人で集中タイム。

19:00
退社

お気に入りの立ち飲み屋に寄ってから帰宅。