事業主の「本気」を受け止め、
ワンチームで「ワクワク」を貫く。
ワンチームで「ワクワク」を貫く。
営業部門 織田大介
ジャパネットさんが長崎の中心部にスポーツ施設を中核とした街をつくる、という計画を知ったのは、確か、新聞記事からだったと思います。当時長崎営業所長だった私は、家族でJ リーグのサッカーチームを応援していたので、最初は市民のひとりとして、ただただ、楽しみだなあ、と。ところが、しばらくしてから、敷地内のアリーナとオフィスを一緒に組み立てるパートナーを探されていると聞きまして。会社としてのつながりはありませんでしたし、営業としてはゼロからのスタート。九州支店、また、長崎営業所の規模を考えてもかなり大きなチャレンジで、最初は誰もこの仕事が取れるなんて思っていなかったと思います。
設計の中田幸宏は同期で、新入社員の時から知っていたんです。まずはコンペ。思う存分、やりたいことを詰め込もうと決めて、振り切った提案をしたんですよね。最初にジャパネットさんにお会いした時、一緒にワクワクするような施設を作るパートナーを選びたい、とおっしゃった。テーマはすぐに決まりました。「戸田建設はワクワクする建物を作れます、私たちとだったらジャパネットさんはワクワクしてプロジェクトを進めることができます」。プレゼン動画も、これで伝わらなかったら諦められる、と思えるぐらい、「ワクワク」に振り切りました。
全国の社員に「長崎でワクワクする施設」のアイデアも募ったんです。過去に九州支店で働いていた人、今はアフリカで橋を造っている海外勤務の人、驚くほどたくさんの社員が、思い思いのアイデアを出してきてくれました。それを見た時、こんなに一緒に考えてくれる社員がいる会社は選ばれるべきなんじゃないか、と誇りが持てたし、提案書に載せ、プレゼンでも自信を持って伝えさせていただきました。
そのプレゼンの評価が高かったと後から知り、嬉しかったですね。プレゼンでお伝えしたことは、ジャパネットさんとのお約束。約束を果たせる社内の環境作りや意思の伝達に力を注ぎ続けました。実際にジャパネットさんとも協力会社ともワンチームになって、最後までワクワクを貫けたと思います。
設計の中田幸宏は同期で、新入社員の時から知っていたんです。まずはコンペ。思う存分、やりたいことを詰め込もうと決めて、振り切った提案をしたんですよね。最初にジャパネットさんにお会いした時、一緒にワクワクするような施設を作るパートナーを選びたい、とおっしゃった。テーマはすぐに決まりました。「戸田建設はワクワクする建物を作れます、私たちとだったらジャパネットさんはワクワクしてプロジェクトを進めることができます」。プレゼン動画も、これで伝わらなかったら諦められる、と思えるぐらい、「ワクワク」に振り切りました。
全国の社員に「長崎でワクワクする施設」のアイデアも募ったんです。過去に九州支店で働いていた人、今はアフリカで橋を造っている海外勤務の人、驚くほどたくさんの社員が、思い思いのアイデアを出してきてくれました。それを見た時、こんなに一緒に考えてくれる社員がいる会社は選ばれるべきなんじゃないか、と誇りが持てたし、提案書に載せ、プレゼンでも自信を持って伝えさせていただきました。
そのプレゼンの評価が高かったと後から知り、嬉しかったですね。プレゼンでお伝えしたことは、ジャパネットさんとのお約束。約束を果たせる社内の環境作りや意思の伝達に力を注ぎ続けました。実際にジャパネットさんとも協力会社ともワンチームになって、最後までワクワクを貫けたと思います。
バスケットボールや音楽ライブができる「ハピネスアリーナ」エントランス
1 + 1 の答えには
いろんな2がある。
いろんな2がある。
ジャパネットさんは民間主導の地域創生を掲げ、この「長崎スタジアムシティ」を立ち上げたわけですが、それが本気なんだ、ということが、ひしひしと伝わってくるんです。スポーツビジネスについても、自らでプロバスケットボールクラブ「長崎ヴェルカ」を創設し、B.LEAGUE に加入。着工前にはB3だったのが1年でB2に、さらに1年でB1に昇格。その頃にはアリーナの工事も進んでいましたが、ただ単に夢を語っているんじゃなくて、本気で取り組んでいるんです。
夢のスケールが大きいので、実現を疑いがちになりますが、我々はそのパートナーとして選ばれたんですから、相手が本気で作ろうと思っている施設を、建設のプロである我々が、端から難しいと言うのは、違うと思うんです。物理的にできないわけじゃないのであれば、どうすればできるようになるかを考え抜く。1+1は2じゃないとおかしい、と言う人には、ちょっと待ってくださいって。2の見せ方にもいろんなものがありますよね、お客さんが望んでいるのは、そういう可能性ですよねって。相手は本気なのだから、我々も本気でいこう。そう伝え続けた3年間でした。
やっぱり「本気」が人を動かしていくんです。今回のプロジェクトに携わったメンバーを見ていたら、相手の本気を受け止め、自分たちも本気になれる、そういう人間が、戸田建設にはたくさんいるんだな、ということがわかりました。コンペが取れたことについて、会社の役員に何が要因だと思う?と聞かれたことがあるんです。その時、こう答えました。戸田建設が本気でみんなでやりたいって思ったら、どこの会社にも負けないいいものができるって実感できました、と。要因は本気。そこだと思います。
夢のスケールが大きいので、実現を疑いがちになりますが、我々はそのパートナーとして選ばれたんですから、相手が本気で作ろうと思っている施設を、建設のプロである我々が、端から難しいと言うのは、違うと思うんです。物理的にできないわけじゃないのであれば、どうすればできるようになるかを考え抜く。1+1は2じゃないとおかしい、と言う人には、ちょっと待ってくださいって。2の見せ方にもいろんなものがありますよね、お客さんが望んでいるのは、そういう可能性ですよねって。相手は本気なのだから、我々も本気でいこう。そう伝え続けた3年間でした。
やっぱり「本気」が人を動かしていくんです。今回のプロジェクトに携わったメンバーを見ていたら、相手の本気を受け止め、自分たちも本気になれる、そういう人間が、戸田建設にはたくさんいるんだな、ということがわかりました。コンペが取れたことについて、会社の役員に何が要因だと思う?と聞かれたことがあるんです。その時、こう答えました。戸田建設が本気でみんなでやりたいって思ったら、どこの会社にも負けないいいものができるって実感できました、と。要因は本気。そこだと思います。
地元バスケットボールチーム「長崎ヴェルカ」のロゴが印象的な壁面
濃紺とダークグレーで統一されたデザインの「長崎ヴェルカ」のホームグランド
最後まで走り切るための
チームビルディング。
チームビルディング。
設計部門 中田幸宏
設計の段階でまず力を入れたのは、チーム作りでした。関係者が多く、コンサルタント数社に加え、いろいろな会社の設計者がいましたから。バックグラウンドや考え方が異なり、普通はって言うその「普通」の定義が違う40人以上の打ち合わせの中で、埋もれちゃダメだし、それぞれの設計者から、何よりも事業者であるジャパネットさんから、信頼をどう勝ち取っていくか。それが最初にして最大のポイントだったと思います。
社内のチーム作りでは、自分でやり過ぎて一人で背負わない、というのが鍵になりました。今回のプロジェクトは自社の設計だけで20人ほどの大所帯。打ち合わせの主導権は若手の担当者に任せ、方針を決めて共有しておけば自分がいなくても成り立つチーム体制を目指しました。「アリーナ棟」「外部コンコース」「オフィス棟」それぞれの計画、構造、電気、機械ごとに担当者を決め、役割分担を明確にしながら進められたのも、良かったと思います。
設計から完成まで、3年以上の長丁場。一人で背負って疲弊すれば、動くものも動かなくなる。ジャパネットさんは若い世代が多かったこともあり、若手の担当者のほうが声を掛けやすいですよね。まず相手が話しやすい環境を作り、若手が悩んだり解決できなかったりしたところは、自分が対応する。そういったチームとしての枠組みを作れたことが、今回のプロジェクトを最後まで頑張りきれた要因になったと思います。設計段階で戸田建設への強い信頼と高い評価をいただけたので、施工段階以降もスムーズに進められたという実感があります。
施工段階で、変更がたくさんあったんですよね。ジャパネットさんは「価値を高めて、より良くする」ことを常に目指していましたから。その段階になると、会社としては当然、より良い建物を目指しながらも会社としての利益も考えていかなければならない。そういった状況の中での決断のベースになるのは、やっぱり信頼関係だと思います。最終的に、戸田建設がそう言うならわかりました、と言っていただける信頼関係が築けましたし、現場もしっかり想いを共有し付き合ってくれました。
「想いの共有」で言うと、現場の協力会社をはじめ、途中から加わるメンバーには、コンペ時の動画を見せながら、プレゼンの時と同じように語り、自分たちの「ワクワク」への想いをしっかりと伝えるようにしていました。そのたびに、みなさん、一緒にやりましょう!と盛り上がってくれて。そのことも現場を含めたチームとして最後までまとまれたポイントのひとつだったかもしれません。
社内のチーム作りでは、自分でやり過ぎて一人で背負わない、というのが鍵になりました。今回のプロジェクトは自社の設計だけで20人ほどの大所帯。打ち合わせの主導権は若手の担当者に任せ、方針を決めて共有しておけば自分がいなくても成り立つチーム体制を目指しました。「アリーナ棟」「外部コンコース」「オフィス棟」それぞれの計画、構造、電気、機械ごとに担当者を決め、役割分担を明確にしながら進められたのも、良かったと思います。
設計から完成まで、3年以上の長丁場。一人で背負って疲弊すれば、動くものも動かなくなる。ジャパネットさんは若い世代が多かったこともあり、若手の担当者のほうが声を掛けやすいですよね。まず相手が話しやすい環境を作り、若手が悩んだり解決できなかったりしたところは、自分が対応する。そういったチームとしての枠組みを作れたことが、今回のプロジェクトを最後まで頑張りきれた要因になったと思います。設計段階で戸田建設への強い信頼と高い評価をいただけたので、施工段階以降もスムーズに進められたという実感があります。
施工段階で、変更がたくさんあったんですよね。ジャパネットさんは「価値を高めて、より良くする」ことを常に目指していましたから。その段階になると、会社としては当然、より良い建物を目指しながらも会社としての利益も考えていかなければならない。そういった状況の中での決断のベースになるのは、やっぱり信頼関係だと思います。最終的に、戸田建設がそう言うならわかりました、と言っていただける信頼関係が築けましたし、現場もしっかり想いを共有し付き合ってくれました。
「想いの共有」で言うと、現場の協力会社をはじめ、途中から加わるメンバーには、コンペ時の動画を見せながら、プレゼンの時と同じように語り、自分たちの「ワクワク」への想いをしっかりと伝えるようにしていました。そのたびに、みなさん、一緒にやりましょう!と盛り上がってくれて。そのことも現場を含めたチームとして最後までまとまれたポイントのひとつだったかもしれません。
スポーツだけでなくコンサートやイベントにも対応する多機能・可変型施設
想いに寄り添い実現した
日本初のジップライン。
日本初のジップライン。
戸田建設のいいところって、「寄り添う」ところだと思うんです。当然、無理をすれば自分たちが大変になるだけなので、割り切らなければならないところは割り切るんですけど、相手がやりたいということに対して最後まで寄り添い切って、やり遂げる。
スタジアムビューが望める段々状のバルコニーが特徴のオフィス棟
オフィス棟の設計で印象に残っていることのひとつは、ジップラインです。設計中に髙田旭人社長から提案がありまして。オフィス棟と商業棟の間にロープを架け、スタジアムの上を滑り降りる、という前代未聞のジップライン。両棟、工区が違うので他社との協働が不可欠になりますし、まずもって拠り所となる法律もない。でも、どうしたらできるかを考えているうちに、なんかできそうだなって。結果的に、騒音や振動などのシミュレーションを何度も実施し、粘り強く行政協議を行い実現しました。
みんなから難しいと言われても、やればできることってあるんだな、と。自信になったことは確かです。最初から「できない」と跳ね除けるのではなく、相手の想いに寄り添い続け、諦めなければ、できる。その可能性を身をもって経験したことで、設計者としての幅も広がったのではないかと感じています。
みんなから難しいと言われても、やればできることってあるんだな、と。自信になったことは確かです。最初から「できない」と跳ね除けるのではなく、相手の想いに寄り添い続け、諦めなければ、できる。その可能性を身をもって経験したことで、設計者としての幅も広がったのではないかと感じています。
オフィス棟の屋上からサッカースタジアムの上空を滑空できるジップライン
屋根ではなく、強固な床。
アリーナ屋上のフットサルコート。
アリーナ屋上のフットサルコート。
施工部門 岡山孝治
設計から携わったこのプロジェクトの中で、施工期間は約2年。その2年間の中で一番印象に残っているのは、アリーナ屋上のコンクリート打設が完了した日です。確か2023年の11月4日だったと思います。今でも日付を覚えているくらい、個人的にはその日が一番、心に残っています。
今回の「ハピネスアリーナ」は、屋上にフットサルコートを作る、という相当、珍しい仕様なんです。 アリーナですから、内部に大空間をもつ建物なのですが、その上に床を作る。普通は屋根です。しかもただの床ではなく、競技が行える運動場にするというのが、設計としても施工としてもなかなか難しく……。アリーナ単体の屋上に運動場を作るのは、国内で初めての試みだったと思います。
もちろんコストがかかります。それでも作りたいと、ジャパネットの髙田旭人社長はおっしゃる。直接話もしたのですが、なぜ作りたいのかの理由を聞いていくと、平地の少ない長崎の土地事情ですとか、市民からの需要、収益の見通しなど、それがいかに必要なものであるのかがよくわかりました。一番の納得は、屋上にフットサルコートがあるアリーナが、みんなをワクワクさせるものだということ。このプロジェクトのテーマは、ワクワクですから。
アリーナ屋上のフットサルコートだけではなく、ジャパネットさんが考えている「ワクワク」にとって重要度が高いことは、できる限り実現したい。その想いは最後まで変わりませんでした。事業主と設計・施工のみんなが想いを共有できたこと。それが今回の成功の一番のポイントだったと思います。想いの共有の前提として、相手の話を聞く。真摯に聞く。そして寄り添う。変更についても、工程を逸脱しない、協力会社に迷惑を掛けないところまではギリギリ寄り添う。今回は九州だけではなく、日本全国から集められた社員が40人ほどいたのですが、不思議とみんな似たような気質で、それは戸田建設の社風でもあるな、と改めて感じました。
今回の「ハピネスアリーナ」は、屋上にフットサルコートを作る、という相当、珍しい仕様なんです。 アリーナですから、内部に大空間をもつ建物なのですが、その上に床を作る。普通は屋根です。しかもただの床ではなく、競技が行える運動場にするというのが、設計としても施工としてもなかなか難しく……。アリーナ単体の屋上に運動場を作るのは、国内で初めての試みだったと思います。
もちろんコストがかかります。それでも作りたいと、ジャパネットの髙田旭人社長はおっしゃる。直接話もしたのですが、なぜ作りたいのかの理由を聞いていくと、平地の少ない長崎の土地事情ですとか、市民からの需要、収益の見通しなど、それがいかに必要なものであるのかがよくわかりました。一番の納得は、屋上にフットサルコートがあるアリーナが、みんなをワクワクさせるものだということ。このプロジェクトのテーマは、ワクワクですから。
アリーナ屋上のフットサルコートだけではなく、ジャパネットさんが考えている「ワクワク」にとって重要度が高いことは、できる限り実現したい。その想いは最後まで変わりませんでした。事業主と設計・施工のみんなが想いを共有できたこと。それが今回の成功の一番のポイントだったと思います。想いの共有の前提として、相手の話を聞く。真摯に聞く。そして寄り添う。変更についても、工程を逸脱しない、協力会社に迷惑を掛けないところまではギリギリ寄り添う。今回は九州だけではなく、日本全国から集められた社員が40人ほどいたのですが、不思議とみんな似たような気質で、それは戸田建設の社風でもあるな、と改めて感じました。
アリーナの屋上にはフットサルコート。坂が多く平地の少ない長崎では貴重な存在
つくるなら最先端のより良いものを。
アリーナの実績を次につなげたい。
アリーナの実績を次につなげたい。
自分たち現場の人間は技術者だと思っていますので、建てる技術についての自信はあります。なんでもつくってやる、という気持はありますが、個人的にアリーナは初めてだったので、事前準備にも相当時間をかけました。今まで作られてきたアリーナの歴史をふまえ、今まで以上の、最先端のものにしたい。行けるところは行って、見て、周りの意見もまずは聞いて、より良いものにアップデートしたい。
完成した「ハピネスアリーナ」に初めてお客さんが入った、長崎ヴェルカの試合を観戦した際、一体感があっていいアリーナだな、と思いました。そう思えたことが、嬉しかった。近隣の「SAGAアリーナ」も戸田建設の施工ですが、設計は他社でしたので、今回、設計も施工も手掛けたことは、今後に向けてのノウハウの蓄積や実績の面で、とても大きいと思います。バスケットボールの試合に音楽イベントに、たくさん使ってもらいたいですね。評価をいただくのはこれからですが、この経験は、必ず次につながっていくと思います。
完成した「ハピネスアリーナ」に初めてお客さんが入った、長崎ヴェルカの試合を観戦した際、一体感があっていいアリーナだな、と思いました。そう思えたことが、嬉しかった。近隣の「SAGAアリーナ」も戸田建設の施工ですが、設計は他社でしたので、今回、設計も施工も手掛けたことは、今後に向けてのノウハウの蓄積や実績の面で、とても大きいと思います。バスケットボールの試合に音楽イベントに、たくさん使ってもらいたいですね。評価をいただくのはこれからですが、この経験は、必ず次につながっていくと思います。
屋上のフットサルコートを支えるための強固なトラス構造の天井
感動とビジネスの両立で
長崎を元気にしたい。
長崎を元気にしたい。
株式会社リージョナルクリエーション長崎
執行役員 折目裕
執行役員 折目裕
私たちジャパネットグループが「長崎スタジアムシティ」の計画を進めてきた一番の原点は、長崎を元気にしたい、という思いです。長崎から生まれた企業として、ひとつでも何か地元に恩返しがしたい。キーワードは「感動とビジネスの両立」。スタジアムとアリーナというスポーツ施設を中心に、商業施設やホテル、オフィスビルまでを備えた複合的な街作りを行い、地域創生事業のモデルケースになりたい、というのが始まりです。
民間企業が、自社の投資も踏まえた街作りを行うことによって、これまでの行政主導ではできなかった様々な挑戦が可能になります。例えば、戸田建設さんに手がけていただいたアリーナには、「VIP BOX」を作ったのですが、質の高いサービスを提供する場をきちんと設け、対価を収益化させていく。そういった試みの一つひとつが、日本のスポーツビジネスのスケールを広げ、ひいては街の活性化につながる。長崎がその成功事例となり、日本全国の地方都市にも同様の取り組みが広がっていくきっかけになれば、と思っています。
民間企業が、自社の投資も踏まえた街作りを行うことによって、これまでの行政主導ではできなかった様々な挑戦が可能になります。例えば、戸田建設さんに手がけていただいたアリーナには、「VIP BOX」を作ったのですが、質の高いサービスを提供する場をきちんと設け、対価を収益化させていく。そういった試みの一つひとつが、日本のスポーツビジネスのスケールを広げ、ひいては街の活性化につながる。長崎がその成功事例となり、日本全国の地方都市にも同様の取り組みが広がっていくきっかけになれば、と思っています。
VIP BOX
戸田建設さんには、私たちのその「大きな夢」を、共通の目標として歩んでいただけたと感じています。長崎の未来を、スポーツビジネスの可能性を切り拓きたい、という事業の根幹に賛同する方々が、現場のチームに加わっていただけた。企業としての垣根なく、一体となってプロジェクトを進めることができたのは、戸田建設さんだったからだと、本当にそう思っています。人柄の良さと言いますか、アットホームな雰囲気で、親身になって相談にのってくれる方が多く、無理なお願いをしても、できない、ではなく、どうしたらできるかを考えてくれる。そこは、戸田建設さんがずば抜けていい。
プロジェクトがうまく行くか否かは、結局、人と人との関係性だと思うんです。同じ社内だと信頼関係が育みやすく、報告・連絡・相談もしやすい。でも今回のように、様々な立場の外部の人たちと、ひとつのものをつくり上げていく時、その成果はチームが本当の意味で「ワンチーム」になれるかに懸かっている。お互いの会社の、責任の範疇の守り合いみたいなことを飛び越えないと、いいものはできないんですよね。そういう意味でも、チームを構成する会社を選んだ時点で、もうプロジェクトの成否は半分決まっているようなところがあります。今回の「長崎スタジアムシティ」は、最初に戸田建設さんをきちんと選べたことが、本当に大きかったと、改めて今、思っています。
プロジェクトがうまく行くか否かは、結局、人と人との関係性だと思うんです。同じ社内だと信頼関係が育みやすく、報告・連絡・相談もしやすい。でも今回のように、様々な立場の外部の人たちと、ひとつのものをつくり上げていく時、その成果はチームが本当の意味で「ワンチーム」になれるかに懸かっている。お互いの会社の、責任の範疇の守り合いみたいなことを飛び越えないと、いいものはできないんですよね。そういう意味でも、チームを構成する会社を選んだ時点で、もうプロジェクトの成否は半分決まっているようなところがあります。今回の「長崎スタジアムシティ」は、最初に戸田建設さんをきちんと選べたことが、本当に大きかったと、改めて今、思っています。
バスケットボールだけでなくバレーボール、バドミントン、ハンドボールなどにも対応できるメインアリーナ
ドリームキラーに勝ち、
夢に見た地域創生へ。
夢に見た地域創生へ。
開業年でもあった2024年のジャパネットグループのスローガンは、「ドリームキラーに勝つ」でした。ドリームキラーって、夢を否定したり阻んだり、消し去ろうとするもの、という意味ですが、そういうものにちゃんと打ち勝っていこう、と。
プロジェクトの計画発表当初、たくさんのドリームキラーに会いました。そんな規模の複合施設、うまくいかないですよ、とか、人口流出をしている長崎に、こんな投資、普通やりません、みたいな言葉をずっと耳にしてきました。でも本当にそうなのか? と。今までの経験則だけで考えたら、そうかもしれないけれど、実際に本気でやってみたら、地方都市の可能性は広がっていくのではないか。その信念というか、信じているゴールのイメージをしっかりと抱き続けないと、夢はどんどん消されてしまう。
最初は半信半疑だった人たちも、実際に建物ができはじめたら、応援してくれるようになり、長崎市民からの期待を感じながら開業を迎えられたことが、今一番の喜びです。私たちのプロバスケットボールクラブ、「長崎ヴェルカ」のプレシーズンマッチで初めてアリーナにお客さんが入った時は、感無量でした。その一体感は想像を超えていて、このアリーナは、長崎の人に愛されていくんだろうな、という実感が湧きました。事業はスタートしたばかり。この夢が、夢では終わらないことを証明しなければいけない。これからです。
プロジェクトの計画発表当初、たくさんのドリームキラーに会いました。そんな規模の複合施設、うまくいかないですよ、とか、人口流出をしている長崎に、こんな投資、普通やりません、みたいな言葉をずっと耳にしてきました。でも本当にそうなのか? と。今までの経験則だけで考えたら、そうかもしれないけれど、実際に本気でやってみたら、地方都市の可能性は広がっていくのではないか。その信念というか、信じているゴールのイメージをしっかりと抱き続けないと、夢はどんどん消されてしまう。
最初は半信半疑だった人たちも、実際に建物ができはじめたら、応援してくれるようになり、長崎市民からの期待を感じながら開業を迎えられたことが、今一番の喜びです。私たちのプロバスケットボールクラブ、「長崎ヴェルカ」のプレシーズンマッチで初めてアリーナにお客さんが入った時は、感無量でした。その一体感は想像を超えていて、このアリーナは、長崎の人に愛されていくんだろうな、という実感が湧きました。事業はスタートしたばかり。この夢が、夢では終わらないことを証明しなければいけない。これからです。
収容人数6000席。全席ドリンクホルダー付きクッション性のある座席